2008年9月14日より
Posted by chinryu - 2011.06.02,Thu
というのが正直な感想。
映画の中に小さな起伏はあるけれども……
全体を通して淡々と進んでいく感じです。
決められた枠(時間)の中で、小説の内容をひととおり入れたら
こうなりました的な印象。
(※小説は読んでませんので。アシカラズ)
映画としての見せ方は面白いんです。
役者さんが、カメラに正対して喋りかけてくるところとか、
いかにも怪しい笑顔を向けてくる人とか。
最初のカットが、物語が進んでいくと、
とても大きな意味を持っていた所とか。
小道具などにもこだわりや遊び心があります。
必見は、物語の中盤~後半に出てくる警察署内の標語
「オカン!アカン!それ破産!!」
大阪らしいなぁ、と。
途中、エレベータに乗ってくるオバチャンとか、
もう大阪そのもの。
リアリティに溢れまくってます。
でも、シナリオがちょっと……
脚本家の方は、
きっと (この小説が) 好きでホンを書いているんじゃなくて、
仕事と割りきって書いているのかな……
と思ってしまいます。
重要な役柄で子供(トム・ハンクス似)も出てくるのですが……
無理難題を押し付けられても、葛藤(を描くこと)なく
いきなり実行しちゃうところとか、どうなの?
結局、中学校にあった入り口ってどうなったの?
主役が、自分で導いた(はずの)意見を通さず。
自分の見解が正しいのか誤りなのか、悩みもせず。
いきなり他人の意見に同調しちゃうのってどうして?
等々……
伏線?と呼べるかわかりませんが、
回収も非常にザツ。
原作が売れて、主役に堤真一さんや綾瀬はるかさんが出て、
こっちの期待値が勝手に高まっていたのかもしれません。
もちろん、本当に言いたいことはそこではないのでしょう。
父と子。男と男。血のつながった者同士。大阪という地域のつながり。
その大切さを言いたいのかもしれません。
それにしても。
土台を固めずに、結論という楼閣を持ってきちゃうところに、
作品への愛情の無さを感じてしまいます。
個人的にはとても残念です。
それでも、(ほとんど)破綻なくひとつの作品としたのは、
監督や脚本家の方がプロだからだと思います。
もう一度、練りこんだ同名の映画を見てみたい。
そう思わせる作品でした。
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あと、文具も好きです。
自転車はGTのZaskarExpert2004年モデルに乗ってます。
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