もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

 今更ながら、
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
を読みました。

もちろん、読み方としてはドラッカーの「マネジメント」を実践した女子高生の

1　迷い・とまどい
２　「マネジメント」を読んでの思考の変わり方
３　期待できる結果

を読んでいくのがいいのでしょうが…。

まず、小説として読んだ場合は非常に稚拙だなぁ、という感じです。

　平文が、ほとんど過去形でリズムに変化がありません。
比較的ご都合主義的なところが多くなっています。
各選手の心理描写もあまりありません。
選手はあくまで話を都合よく進めるためのコマのようです。

が！
別にそれが描きたかったことでないですよね、もちろん。

主題は、飽くまでも「マネジメント」を読み、実践することで
期待できる結果、でしょう。

ドラッカーの「マネジメント」を、読者が実践しやすいように
分解・順序付けしてくれています。

「マネジメント」で謳っている内容は、特定の業種に限った「定理」ではなく、
それこそ「野球部の女子マネージャー」でも活かせるような普遍的な「定理」
です。

そういう意味では、この本を読んだ人は
「マネジメント」のエッセンスを、
人生の中でどこかに活かす事ができるのだろうなぁ、と思います。